2012年9月17日月曜日

コッホ先生と僕らの革命

大きなシネコンではほとんどやってないようなマイナー作品。
でも素晴らしい作品。
ドイツ版『いまを生きる』っていう評価をされてたりもするらしい。『いまを生きる』は観たことないから何とも言えないけど。

コッホっていうのはドイツサッカーの創始者の1人だ。
1,800年代後半、サッカーがまったく行われていなかったドイツで少年サッカークラブを作ることで、ドイツ全土にサッカーを広めるきっかけを作ったのがコンラート・コッホ、この映画の主人公だ。
完全な実話ではないらしくて、監督曰く、おおまかに事実にのっとった作品らしい。
今ではFIFAランキングで常にトップクラスのドイツに、サッカーを受け入れようとしない時代があったことが、驚きだ。普及し始めても禁止し続けた地域もあるらしいし。

実際は異なるらしいけど、映画でのコッホは、イギリスに留学後、ドイツの小学校に赴任して反英感情が根強いドイツで初めての英語の先生になる。
しかし、英語教育に乗り気じゃない生徒たち。彼らに対して提案したのがサッカーだ。
サッカーを通して、コッホは仲間意識やフェアプレーの大切さを生徒たちに身に付けさせようとする。

ラストシーンは感動的だった。

確かにサッカーは野蛮なスポーツだ。反英感情がなくても、広めるのってなかなか難しいんだと思う。
実際にはキーパーを避けながらゴールを決めようとするところを、キーパーの方からボールに向かっていくわけだけど、パッと見、1人で棒立ちになってるところにボールを蹴り飛ばす弱いものいじめだと受け取られても仕方がないなぁって映画を観ながら思った。

サッカー、個人的にはそこまで面白さを感じないスポーツの1つではあるけど、この映画でちょっとは見直した。

0 件のコメント:

コメントを投稿